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2014/10/13

洋家具雑考 その1

The beginning of Western Style Furniture in Japan part 1

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江戸の終わりから明治にかけて活躍した洋画家、浮世絵師に五姓田芳柳と言う人がいる。上は彼が画いた明治期の床屋の図。1871年の俗に言う断髪令により、従来のちょんまげを西洋風のザンギリ頭にすることになった時期を画いたと思われる。散髪をする人と共に、いまだちょんまげ姿で碁を指す人たちがいる。

よく見ると、散髪時に使われている椅子は籐張りの折り畳みの出来る椅子の様だ。

Photo

同時代の開化三十六会席と言う錦絵のシリーズの上野精養軒。1872年開業の上野精養軒でも折り畳みの出来る籐張りの椅子が使われていた事が窺い知れる。

さて、この籐張りや、折り畳み式の椅子のアイデアはどこから来た物であろか??


江戸時代に使われていた、日本古来の交椅や曲碌は基本的に持ち運びが出来るように折りたためるデザイン。構造的にはそんなに大きく違わないので、明治維新前後に入ってきたそのデザインを瞬く間にコピーし売り始めたに違いない。

1855年にジョン・チャムと言う人がこのタイプの折りたたみ椅子、デッキ・チェアで特許を取っている。特許を取った年が、厳密にその椅子の構造を発明した年とは言えないが、発想自体は新しく、蒸気船の発達と共にデッキに置くための簡易椅子として発達したと思われる。

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明治天皇の皇后である昭憲皇太后のご愛用の椅子「小葵鳳凰文折畳椅子」も同じような構造である。

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明治以降、色々なデザインの洋家具を目にする中でこの手の椅子が一番馴染みやすく、かつ作りやすかったに違いない。西洋ではたかがデッキ・チェアであるが、日本ではされどデッキ・チェア。様々な場所で使われたことが伺える。




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