Skittles

スキットル

スキットルは、ヨーロッパでは人気のスポーツである。ボーリングの原型であるこのスポーツ、基本的には野外で行われるもの。しかし、その由来となるとあまりはっきりしたことはわかっていないようである。



その野外のスポーツを、室内でも出来ないかと考案されたのが、このテーブル・スキットルもしくはパブ・スキットル。18世紀頃には発明されていたそうで、いまだにイギリス北の方へ行くと、パブにおいてあることもあるという。

四角いフレームの中にスキットルを立てる台が、脇に立つ棒の上から紐、もしくチェーンが繋がれ、その一番下にはスキットルと同じ素材であるリグナムバイタで作られたボールが下がる。



リグナムバイタ製のスキットルには上にも下にも半球上の穴があり、スキットルを乗せる台の上の真鍮製のスタッド上に丁度立つようになっている。

ボールをスイングさせて、スキットルにぶつけ、勝ち負けを決めるゲーム。



これは1920，30年代の物。基本的にはオーク製のフレームだが、底はべニア板である。


今では既に存在しない、メーカーのカードが釘で止めてある。

パブ・ゲームとはいっても、什器と一緒の扱いであまり残っている物は多くなない。大概はボールが無かったり、スキットルが足りなかったり、最終的には捨てられる運命。

それでも、いまだに新しい物が買えたりするのは、イギリス人が古い物を愛する国民だからであろうか。


パブでスキットルに興じる男性。

丁度、このスキットルと同じ年代頃の写真だろうか??