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2015/03/08

モザイク金属?

"Une Mosaique Combinee avec Cloisonnement Metallique pour Objects Artistiques et d'Ameublement"

1877年に、メゾン・GirouxのオーナーであったFerdinand Duvinageが亡くなった後に、その未亡人が申請した新しいデザイン上の特許である。

日本語への翻訳ソフトを使うと「モザイク金属オブジェクトと芸術的な調度品でのパーティション分割を組み合わせた」と、意味がいまいち掴めないが、要は「七宝的に金属を使った家具やオブジェクトへのモザイク装飾」とでも意訳するのであろうか。

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白い部分は象牙。3次元的に見える金色の部分は真鍮、もしくはブロンズ製。右下の岩の部分は木のべニアである。

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草木の茎の部分は真鍮で、七宝のようにその内側が象牙で埋められている。

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象牙のべニアの上に施されたシグニチャー。大概、このメゾン・Girouxで売られた物にはこのシグニチャーが入っている。オーナーであったFerdinandのイニシャル「FD」と特許を表す「Bte」。

そのシリーズのオブジェクト達が作られたのは、Ferdinandは勿論亡くなった後なのだが、そもそものアイディアは彼から来たからだと思われる。亡くなった旦那の跡を継いだ未亡人が店を切り盛りした1882年までの間で作られていたとされている。

メゾン・Girouxの工房では色々な物にこのモザイク飾りを使用している。トレイ、脚付きの薄皿、キャンドルスタンドなどの小物から、オルセー美術館に収蔵されているキャビネットまで実に多彩である。

何も知らずに、一見すると日本製と見間違うデザイン。そこまで、明治維新後に欧米で始まったジャポニスムが浸透していたことを驚嘆せずにはいられない。

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しかし、このマルケトリー、特許を取ったのは未亡人だが、このマルケトリーを実際に作った職人の名前は未だにわかってない。

自分で作って、故オーナーのイニシャルを入れるのには抵抗はなかったのだろうか。一つぐらいはこっそり、この職人のイニシャルがはいっている作品が残っていると面白いのだが、、、、、。








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