« Trophy of Arms | トップページ | 「平成蘭学事始」 »

2015/05/24

Trophy of Arms #2

武器のトロフィ その2 (約:グーグル翻訳)


Dsc00491

現迎賓館赤坂離宮である旧東宮御所で使われていたキャビネット。フランス語ではCommode A Vantauxと呼ばれる。左右両開きのドアを持つコモドと言う意。

出来の良い物は、扉を開けると、いくつかの引き出しが隠れていたりするのだが、これはオープンで棚板が一枚入るタイプのものではと思うのだが。

明治村開村45周年記念に行われた特別展「旧東宮御所の家具」のリーフレットによれば、このキャビネット、階上第一客室の朝日之間に納められた家具のうちの一つ。

本当に最近公開された宮内庁所蔵する会計文書によると、家具の納入業者が誰で、何を何点納入したか、その時の購入価格等がわかり、
この部屋の調度は、フランス人のデコレーターGeroges Hoentschel(スペル上ではちょっと違うと感じるのだがリーフレットではエンシェル表記なので以後この通り)によって納入された物と言う事が判明している。

この時の、購入価格を見ると、納入書ではどうやらポンドでの支払いになっているようで、何故と言う疑問が湧く。

調べてみると、その頃、今はホテル&スパになってしまったロンドン近郊のLuton Hooで仕事をしていたようで、多くのフランス家具を納入している。その為に、ポンド払いの方が都合が良かったのだろうか。

エンシェルは、元々親戚のインテリア・デコレーターの会社Maison Leysで働いていて、1892年にその親戚から買い取る形でオーナーになった。もともと業界に顔が広いお蔭で、かなり総合的なインテリア・デコレーションのサービスを展開していたようだ。その反面、かなりのコレクターで、古い物、フランス革命以前のルイの時代の彫像や彫刻のパネル、鍍金の鋳造飾り、椅子などを集めていたようだ。

そのコレクションを、1906年にはアメリカの銀行家であるモーガン氏に売却。そのほとんどが、そのままニュー・ヨークのメトロポリタン博物館に寄贈されてる。

その頃の記事にこんな写真があった。

Hoentschel_pic

パリのエンシェルのコレクションで撮った写真の様だ。

よく見ると、赤丸の部分のパネルが、武器のトロフィーに似ているような気がしてならないのだが。仮にだとすると、家具の発注にあたって、そこを訪れ、その彫刻のパネルを見て、注文したなんてことがあるかもしれない。

そうすると、その当時の発注のプロセスがわかって面白いのだが。

Dsc00474
ちなみ、ペアであるもう一台のキャビネットはこんな感じ。鋳造飾りの状態が著しく悪い。是非綺麗にしてあげて欲しい物である。ただし、丁寧にやらないと、ブロンズの上に残っているであろう鍍金が皆いなくなってしまう可能性があるので要注意なのだが、、、、。

« Trophy of Arms | トップページ | 「平成蘭学事始」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Trophy of Arms #2:

« Trophy of Arms | トップページ | 「平成蘭学事始」 »

フォト

instagram

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ