« 旧東宮御所の家具 その3 | トップページ | 「文明開化と明治の住まい」 »

2015/09/27

Only Moulding, But Moulding

たかがモールディング、されどモールディング

Dsc01450

いたってシンプルなフット・スツール。
お風呂場や、トイレで使う子供用の踏み台ぐらいの小さな一品。

ロココ風のCスクロールの足が特徴的。

一番上のトップカバーと呼ばれる張地を張った時の一番下に半丸縁のモールディングが回っている。ブナの躯体の上に膠であとから糊付けされたもの。

真っすぐな半丸縁のモールディングを作るのは意外に造作ない。基本的には出っ張っているほうがへっこんでいるより加工しやすい。

Dsc01452

横から見ると、波を打つモールディング。

下から見ても同様に曲線を描く。

柔らかいゴムならさておき、この曲線を描くためには曲木でもしない限りは、その曲面に合わせていくしかない。

Dsc01461
材が無駄になっていますが、角材から切り出すしかない。

横からの曲線を切り抜き、下にする面を90度変え、下からの曲線をカットする。下側の基準ラインが出来た後はそのモールディングの厚み分だけ上下をずらし、また切っていく。

Dsc01462
横から見た切り出した材。四角い穴の開いた部分が切り出されたモールディング部分。

Dsc01463
真ん中で開いてみると、モールディングの分だけ溝が開いているのがわかる。ちなみに丸い2つのドットは切る際に、仮止めで使った瞬間接着剤の跡。

Dsc01464
逆の面も同様。

最近廉価になってきた3Dプリンターを使うともっと簡単に出来そうな気がするのだが、木では作れず、大掛かりなNCルーターなんかではコストがかかりすぎてしまう。

やはりこの手のワンオフの物は手でしこしこ作るのが一番なのだろうか。

ちなみにこのスツール、カバの木のような木で作られている。それがウォルナット色仕上げ。

構造を見ると、19世紀前半の英国製ではないかと思われる。

Dsc01454
小さい物に手間をかける。

これが贅沢というものか。







« 旧東宮御所の家具 その3 | トップページ | 「文明開化と明治の住まい」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Only Moulding, But Moulding:

« 旧東宮御所の家具 その3 | トップページ | 「文明開化と明治の住まい」 »

フォト

instagram

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ