Can I take a photograph??
写真を撮っていいのかなあ??
先日行ったウォラス・コレクション。久々に行ったのだが、一番びっくりしたのは、館内での写真撮影が出来るようになった事。
ここ4,5年、世界のメジャーな美術館、博物館が、何十年も施行してきた写真撮影禁止のポリシーを緩め、私的使用に限リ写真撮影を許すという方向へ変わってきた。もちろんその背景には、デジカメやカメラ付の携帯電話の急速な普及とともに、ソーシャル・メディアの存在がある。
写真を、思い出や記録の為というより、投稿するために撮るという風潮だけでなく、その投稿などによるお金のかからない広告媒体としての意義も無視出来ない。
もちろん、コピーライトの問題は決してクリアーではないのだろうが、電子メディア上は紙メディアのコピーライトに比べてゆるいということなのだろうか。
ついこの間行った、東京都の「家具の博物館」で、写真撮影をお願いしたら、駄目だと言われたのを思い出した。確かに、家具は基本的に、著作権ではなく意匠権で、アンティーク等のある程度時間が経っているものは、その権利はその持ち主に帰属するはず。だが、写真に関しては撮影した人へ行くはずだと思った。それが故に、撮らせないという事なのだろうか。
しかし、メジャーな美術館、博物館が変わらざるを得なかったように、ソーシャル・メディアの影響力は無視出来ない。時代の強大な流れに逆らうよりは、上手く利用した方が、「家具の博物館」のような、私営の小さな美術館などにとっては利があるのではないかと思う。
せっかく寄贈してもらった多くの家具も、公開し、情報を発信していかなければ、倉庫の肥やしで終わってしまう可能性がある。
« FHS 40th Symposium | トップページ | 「イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」 »
コメント