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2016/05/08

「イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」

イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」

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この本に関する、最初に見た書評では、意外というか、ネガティブ、つまり否定的な意見が多かったのを覚えている。


初めて、手に取り、読んでみて納得。見事に、日本の痛い所を見事に突いている。太った人に、太ってるね、と言うと怒られるのというのと同じで、著者のアトキンソン氏の外から見た公平な目が、伝統や文化的、日本的というオブラートに包まれた事実を上手く選び、数字を使って上手く問題点を指摘している。

日本は、イギリス同様、沖縄を除けば、自国内で大きな対外戦争も経験がなく比較的、文化財が残っている国である。

2019年のラグビーのワールドカップ、2020年のオリンピックを考えても、観光に力を入れるのは当然の事、ではあるが、そのサービスの質を考えるとまだまだという感じ。WiFiはどこに行っても通じず、文化財のある施設には中国語、韓国語の表記はあるのに英語が無かったりする。

アトキンソン氏が参考として例を出すように、イギリスはそういう意味では、ある側面いいお手本かもしれない。ボランティア団体のナショナル・トラスト、政府主導の独立行政法人のイングリッシュ・ヘリテージが、自然、文化財の保護にしのぎを削っている。

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文化財保護の基本はプリザベーションとプレゼンテーション。それ故に、これらの団体が保存している建物、もちろんどんがらではない。その中には、絵画や陶磁器、家具等が当然含まれる。修復・修理に関しても、アウトソーシングで定期的にメインテナンスを行っているのだが、数が数だけに現状としては追いついてない感じがする。

物価高のイギリスは観光客にとっても頭の痛い所。前政権労働党が施行した、国民にもっと芸術をという、公の美術館、博物館入場料無料というのは、その観光客にとって救いの神。大英博物館やビクトリア・アンド・アルバート博物館は常時、多くの人で賑わっている。

それ故に、ミュージアム・ショップの商品の充実や館内のレストラン、カフェなど、ヘッドホンによるガイド・ツアーなどで新たなお金を落としてくれる収入源を考えなくてはいけない。そのような流れが、雇用を生みだし、観光産業の活性化にも繋がる。

観光業はまだまだ伸びる余地のある産業。如何に観光客にお金を落としてもらうかは、アイデア次第。それに文化財を上手く使わない手はない。もちろん予算や人材の問題もあるのだろうが、最終的には如何に楽しんでもらうか。そこを考えると、おのずとやらなければいけないことが見えてくるのは気のせいか、、、。









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