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2016/11/23

Lacquer Cabinet

漆塗りのキャビネット

先日、某オークションでこんな家具を見つけた。

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どう見ても、日本の漆。

前面の扉を開けると、いいヒノキの匂いが漂う。

間違いない。


16世紀の後半から17世紀にかけてオランダ、イギリス東インド会社によって、多く輸出されたタイプのキャビネット。


大概は、対で、ヨーロッパで作られた鍍金されたスタンドの上に鎮座している。ナショナル・トラストなどのマナー・ハウスを訪れると、必ず一対はお目にかかることが出来る。

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梨地のボーダーに蝋色塗りに蒔絵で加飾。

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このコモドと呼ばれる家具の形式は、16,17世紀というよりは18世紀の物。

もともと、スタンドに載っていたものを時代に合わせて新しいスタイルに変更したものだろう。

ただ、元のキャビネットに無理やり脚を付け、マーブルの天板をのっけただけなので、いまいちバランスが悪いのは否めない。



18世紀に、フランスの家具商人が、思いついたのは漆の部分だけうまく剥がし、今の流行の家具にどうにか移植出来ないかという事。


その結果、多くの漆塗りのキャビネットやチェストは壊されることになる。


そして多くの、新しいタイプの家具が生まれる。

東洋と西洋のハイブリッド。


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黒に金が印象的である。



ちなみに、キャビネットにただ脚を付けたタイプが、ロンドンのウォラス・コレクションに存在する。

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マーブルの天板もなしで、潔い。

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扉の内側の印象は、驚くほど似ている。


この流行、18世紀だけに留まらず、18世紀様式がリバイバルした19世紀にも見られる。

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一体どれくらいの数の漆器が海を渡ったのだろうか??




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