ブラマー錠、再び、、、、
Bramah Lock again、、、
以前にブラマー錠について書いた記事
ブラマー錠、本当に家具修復士泣かせな一品。
オーナーが鍵を無くしてしまったドレッシング・ボックスが、工房に持ち込まれた。
その錠がまさしく、ブラマー錠。ジョセフ・ブラマーが1784年に立ち上げたブラマー錠前商会、ピカデリー124番地。
ちなみに今は、引っ越してしまってそこにはないブラマー錠前商会。
色々試したが、箱を破損させずに開けることを断念し、ブラマー錠前商会に持ち込み、新しい鍵を切ってもらう事に。
凄いのは、200年以上錠、鍵を作って来たデータをほぼすべて管理しているらしい事。錠に、製造番号が打ってあれば、その番号だけで新しい鍵をカットしてくれる。
無事に、譲渡新しい鍵が返ってきた。
鍵穴の奥に見える、7枚の歯のようなものがこの状の秘密。
鍵の先も7つに分かれている。
各部分が、各歯を正しい分、押すことによって鍵が回るようになっている。
本当は、蓋が閉まっていて鍵がかかっている状態。
錠上部の2つの四角い窓から銀色の爪が出ているのがわかる。
そして、鍵を押しつつ、反時計回りに90度回す。
爪がスライドして、引っ込んでいるのがわかる。
ちなみにこの状態では鍵は抜けない。
本当に良く出来た錠である。
本当に良く出来た錠である。
一度、是非ブラマー錠の昔のデータを管理している、会社の奥を見学したいものである。
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おもしろい話でした。ブラマー錠とははじめて聞いたし見た。一見解錠しやすそうに見えますが、老舗がいまだに現役とは。存外にむつかしいものなんですね。過去のデータを全て残してるというのもイギリスらしいなと思わずほくそえんでしまいました。ためになる話をありがとうございます。
投稿: 風吹けば唇名無し | 2019/05/19 11:41