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2017/03/05

オフィス・デスク・チェア

Office Desk Chair

Dsc04324

ウインザー・チェアというよりは、最モダンなデスク・チェアといった趣。

オーク製。

アーム部には曲木が使われている。ということは、19世紀後半頃の椅子かと思いぱらぱらと本をめくる。


Dsc04325

特徴的な貫、脚、背中のスピンドル。

1つ段が付いただけのシンプルな挽き物。意外にありそうでないタイプ。


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貫、脚、スピンドルに関しては全く同じ意匠のアーム・チェア。
1900年前後に作られたアメリカ製。

ヘイウッド兄弟社(Heywood Brothers & Company)製。


この会社では、アーム部に曲木を使いだしたのは1890年頃から。20世紀に入ってしばらく経つとスイブル・チェア(英国では)と呼ばれる、今でいう回転椅子が人気になっていくので、この構造はその間頃か。


前面の、下の貫は折れて無くなっている。本来は、上の写真と同じ2本。


Dsc04326

良く見ると、貫が折れているのがわかる。


Dsc04328

座面は、ビクトリア時代のウインザー・チェアのタイプに見られる一枚板の無垢かと思いきや、5枚の板が木目を上手く揃えて矧いである。

面白いのは、前面から見るとその矧がれた板をまたぐように薄い板が一枚、サンドイッチの様に挟み込まれている。


Dsc04340


木目を互い90度づつずらして貼り付けていくべニアのような構造。これが後ろ側にも、同じように施されている。

最初は、あとから補修のためにされたのかと思ったが、構造的にどうやら最初から反り止めとしてやられていたようである。

初めて見る構造。




いまだに、こんなことがあるから面白い。




しかし、その後、これが主流にはなっていないので、あまり効果がなかったか、製材後の材の乾燥させる技術が向上して、座面の反りの心配が余りなくなったのか、はわからない。

ただ、このアイデアがそんなに長い間使われた訳ではなさそうである。











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