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2017/03/12

Sumida

隅田焼

友人曰く

" the ugliest vase I have ever seen before!! "

なんだそうだ。

第一印象は、洞窟の庵を半分に切ったジオラマみたい、だった。

Dsc04465
横から見るとこんな感じ。

花瓶が酸で溶けたように見える。

上半分にかかった釉薬。

Dsc04462


微妙な色合いを醸し出している。



前後には違ったモチーフ。

1つは神仙が寛いでいる。

Dsc04467

もう1つは、
Dsc04463

二人の神仙。

何かの場面なのだろう。




このツボは、イギリスでSumidaもしくはSumidagawaと呼ばれる物。

窯が隅田川沿いの浅草、橋場にあったことからの名前の様だ。

祖は、井上良斎。

もともとは尾張瀬戸の陶工。

この良斎の名は三代目まで引き継がれ、横浜に窯を移した後も戦前までは隅田焼を称していたよう。三代目の作品は、地元ゆかりの陶工という事で、横浜美術館にも多く収蔵されていたりする。

がこれは、まだ窯が隅田川沿いにあった頃の作品。



隅田焼と言えば、良斎が代名詞。しかし、他にも石黒香香、原娪山と言う陶工が名が知られている。

これはその一人、原娪山の作品。

Dsc04470




明治期には、多くの窯が作られれ、国策として多くの陶磁器が輸出された。



そして、この隅田焼も、ある意味グロテスクな感じで完全に輸出用。当然ながら日本にはあまり残っていない。

この時期の陶磁器、輸出先は、アメリカ、中国がダントツなのだが、それに次ぐのが実はイギリス。

いまだに、和骨董に関しては根深い人気を誇る。



道理で、多くの和骨董が残されているわけで、いまだにアンティーク・フェアなどでよく見かけるはず。

やはりこういうものは、日本に里帰りさせるべきか。趣味はどうあれ、日本の陶芸史の大事な一部分なのだから。









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