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2017/08/02

Barber's Chair

床屋さんの椅子

床屋さん、明治以前まではいわゆる髪結いだった訳で、明治4年の断髪令を機に、西洋散髪と言う名の床屋さんが出てきたようです。


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床屋さんは、学校や官庁、写真館と並んで早くから椅子が使われ、その普及に貢献した所。

上の、明治4年頃の床屋では、ちょんまげなしのザンギリ頭の人と、いまだ髷を結っている人とが共存しています。

ちなみに椅子は、床屋の椅子と言うより、ただの椅子。


これが大正頃になると、メカメカしい、リクライニングや座面の上げ下げ、足台が付くような今の形のもの近くなります。





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明治村で見た理髪店の椅子は、右のレバーで座が上げ下げ出来るそうで、明治後期の物でしょうか。


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フランスの床屋椅子。

パット見、普通の椅子。


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目の詰まったマホガニーで作られています。

什器だけあって、彫刻の彫りは意外に簡素。


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床屋の椅子だけあって、頭を載せる部分が上へ伸びる。


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後ろにはメーカーのラベルが付いています。


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"FOURNITURES pour COIFFEURS
L. PELLERAY
17 Rue Croix des Petites Champs PARIS"

このペレレという会社、名前の通り散髪屋の専門業者。

散髪椅子から、西洋剃刀、バリカンのような物まで扱っていたようです。

インターネットでサーチすると髪の毛のホットアイアンを最初に作った会社と出てきます。1870年頃。

1829年創業の様ですが、この椅子がいつ頃のものなのか、てんでわからず。

1950年頃までは存在していたようです。


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