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2017/08/08

Tea Caddy? その1

紅茶筒?

ティー・キャディと呼ばれるものがある。

イギリスからのお土産の代名詞にもなっている紅茶。

実は、コーヒーの方が早くイギリスに入ってきて、飲まれ始めた。

紅茶は17世紀末頃から。初めは薬として飲まれ始め、18世紀のジョージアンの時代に人気になり、末にはついにコーヒーを蹴落とし、イギリスの
家庭に定着し、今に至る。

その人気に伴い、ティー・テーブルやティー・キャディなどの家具が、発注され作られるようななった。


ティー・キャディと呼ばれるものは、鍵付きの小さな宝箱のような様相。元々は、金属製や陶製の入れ物が使われていた。木で作られれるようになったのは18世紀も半ば以降。

中には、薄い鉛の板が張られていて、湿気から紅茶の葉を守るようになっている。

紅茶は高価であった故に(税金が特に)、鍵のついたティー・キャディにしまっておくのが一般的であった。







Dsc04911

Dsc04912

18世紀の終わり頃、鎖国の真っ最中の日本で、新しい形の輸出漆器が作られ始めた。

外国との貿易を長崎の出島のみに限定いていた日本。

取引相手は清(中国)人とバタビア(現ジャカルタ)のオランダ東会社から送られてきた社員のみ。

この新しい形、まんま西洋式を持ち込んで日本の職人に作らせたハイブリッド。

上の形も、下のようなティー・キャディを持って来て、作らせたのか。


Ovalteacaddy_5


但し中はこんな感じ。


Ovalteacaddy_3


ボトルではなく、2つに分かれ、蓋が付いている。違う種類の紅茶の葉を入れたのであろう。

恐らく、イギリス人が清で作らせたティー・キャディの方が、近いか。


Original_1
Original

ピューター製の入れ物が2つ入っている。


この当時、オランダでは一般的に銀製のティー・キャディが普通である。

この、イギリスのデザインの一品を誰が持ち込んだのか、オランダ商船が持ち込んだのか、はたまた清のジャンクと呼ばれる小型の船で来たのか、想像してみるのも面白い。

手に入りやすいのは中国製。やはり売るのはイギリス人へか。





ちなみ、ティー・キャディとは書いたが、螺鈿の物は、銅製の漆塗りのボトルが2つ入っている。酒ボトルに近い感じで、デキャンタかと思ったが、ガラス製のデキャンタが入った箱は殆どが四角。

恐らく、日本の職人が現物を見たはいいものの、何に使うかわからず酒ボトルになってしまったというのが、私の予想だが、いかがなものだろうか。


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