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2017/08/18

Tea Caddy? その2

紅茶筒? その2

その1で紹介した螺鈿(青貝細工)のティー・キャディ。


Dsc04911


詳細を見ていくと、日本製の輸出漆器の特徴が見えてくる。

家具に、使われる金物。

ネジなどの鉄合金を主に、見せる場所には真鍮の金色を外側に持ってくる。

ヨーロッパ製の錠などは武骨に鉄色のままだが、家具の黄金期と呼ばれる18世紀のイギリスでは、錠の負荷のかかる内部こそ鉄合金だが、外側の見えるところは真鍮を使っていたりする。

ちなみにこのティー・キャディの錠。


Dsc04829


銅製。銀箔張り。

ばねの部分には真鍮が使われている。銅より、亜鉛を混ぜた真鍮の方が弾性が高い為だと思うのだが。

鍵を反時計回りに回すと、ばねで押されているフックの部分を押し戻し開く仕組み。

取り付けられている躯体を見ると、


Dsc04833


ヒノキ製なのが分かる。

こちらでは、ネジで止まっている錠、銅製の釘で固定されている。


Dsc04800


蓋とボディを止める丁番を見るとよくわかる。釘止め。

下地の銅の色が見える。



エスカッチョンと呼ばれる、鍵穴周りの金具も同様。

こちらは、使用されて摩耗のせいかほぼ銀箔が残っていない。


Dsc05061


このエスカッチョンの形、1800年前後の早い時期の青貝細工系輸出漆器にも同じ形のものが使われている。


Dsc05108


ドイツのミュンスター漆芸美術館所蔵のフリーメイソン紋章箱。

螺鈿ではなく蒔絵が主な一品だが同様のエスカッチョンが使われている。


Sl1600


ライティング・スロープと呼ばれる携帯箱型書き物机。

こちらは螺鈿でこれにも同じ形の物。


Sl1600_2


この3つの漆器が短絡的に同じ工房製とは言えないが、ある程度同時期に作られたとは言うことが出来るのではないかと思う。








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