Sunburst Mirror
サンバースト・ミラー
サンバースト(sunburst)という単語辞書で引いてみても、この意味を一言で表わす言葉は見当たらない。そのまま単純に訳すと、太陽が爆発したという事になるが、一般には、その太陽が爆発した様子をディフォルメしてデザインしたパターンの事を言う。
幾何学的な模様が使われたアールデコの時代。
今から100年ほど前に、流行になったデザイン。
サンバーストのデザインは、建築や、内装デザイン、家具にまで見ることが出来る。
ロスアンジェルスにあるウィルターン劇場。1931年に建てられた、アールデコ様式の建物。そこにも、サンバーストのデザインが見られる。
入口ホールの天井。プラスターによる造形。
さて、このミラー、いつの時代の物かは定かではない。
調べてみると、フランスを中心にヨーロッパで始まったアールデコ期、1920年頃からどうやら60年代まで様々な国で作られていたようだ。それだけ、人気のあったデザインであったのだろう。
個人的には、鏡の周りの縁のデザインで、スペインやイタリアで作られたものではないかと思っている。
オイルサイズによる金箔張り。
見れば見るほど不思議なデザインではある。
ちなみに裏側は、、、、。
俗にいう真鍮やブロンズを削って作ったブロンズ・パウダーで塗装されている。
躯体はもちろん木製である。
マカンバのような目の詰まった白っぽい材が使われている。
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