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2019/07/22

うるみ塗り切手小箱

Maroon Lacquered Stamp Box

 

小さな小箱。

黒漆に少し、朱の混じった潤み塗り。

柿と思しき画が少し色を添える。

 

Dsc07745

 

上面には3枚の切手の絵柄が。

 

Dsc07750

 

どれも、普通切手と呼ばれる物。

明治8年(1871年)から発行され始めたこの普通切手。

左の物は、U小判型の2銭の物、1883年発行。

真ん中、右は同じデザインで色違い。

菊切手と呼ばれどちらも、3銭の物。

真ん中の赤は、1906年発行。

左の暗い赤紫のは、1899年。

 

Dsc07741

 

こう見ると、どうやらこの小箱は、1906年以降に出来たもののようだ。

下塗りには紙が貼ってあり、大量生産品であることをうかがわせる。

 

Dsc07753

 

中も3つに仕切って有、奥に向かって底面が斜めに下がっていて、切手が取り易いようになっている。

 

ちなみに蝶番はというと、、、、

 

Dsc07754

 

銅製の蝶番に、銀箔張り。

釘は、この時代には鉄に代わっている。ワイヤー状の物を使ったタイプ。

 

文房具と言ってもいいこの小箱。

国内向けの漆器も、こうやって見るとその当時の生活が垣間見えて面白い。

 

 

 

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