« 眼鏡ケースか、それとも | トップページ | REVERTABLE »

2020/01/12

Ladder-Back Country Chair

ラダーバック・カントリー・チェア

 

Dsc08216

 

俗に、ノース・ウェストのウィンザー・チェア。

イギリス北東部、ランカシャーを中心とする一帯で、作られたタイプの椅子。

ランカシャーのすぐ南には、あの港町として名高いリバプールがある。

ジャマイカなどから輸出されたマホガニー材などが多く陸揚げされたが、

高価な材は、地元の家具などにはほとんど使われず、楡の木が使われている。

 

華奢な椅子で、シェイカー家具を彷彿とさせる。

 

そもそも家具業界に初めて入った頃、ウィンザー・チェアの名前より、先に

このシェイカー・チェアの名を先に聞いた。

 

個人レベルの家具工房として、名が知られていたのは、粟巣野のKAKI家具工房

北海道のアリス・ファーム家具工房。

 

後者の方で、シェイカー家具を作っていた(ただ、今はもう作ってない??)。

 

Dsc08366

 

Dsc08367

 

もちろんシェイカー教団は、イギリスから新興国アメリカに渡ってきた、

クウェーカーの一派。

その創始者であるアン・リーはマンチェスターの人。マンチェスターはリバプールの

やや内陸に位置する街。

 

19921451

 

上は、アメリカ、ニュー・レバノンのシェイカー博物館に残る一品。

丸棒を基調とした構造は、イギリス北東部の物その物。

 

Dsc08368

 

ピーター・ラビットで有名な湖水地方のあるカンブリア地方で作られたもの。

 

このタイプの椅子の面白いのは、横から見ると、全体が後ろに傾いでいるように

見える事。

 

Dsc08221

 

まっすぐ立ち上がった背もたれでは、座りにくいので、背ずりをやや後ろに

倒している。それに呼応するように、前脚も後ろへ少し倒し、全体の強度と

バランスをとっている。

 

ただ、構造的には普通の椅子が後ろ足はくの字が基本なものに比べると、

見た目の不安定感は否めない。

 

1164786

恐らく、この手の椅子からインスピレーションを受けたジオ・ポンティの

名作スーパーレジェラはくの字を採用して強度を出し、極限まで材を

細くすることに成功している。

 

そういう意味では、シェイカー家具の材の太さは構造的にギリギリまで

細くなっていて、材には粘りのあるヒッコリーが使われている。

 

それ故の、余計なものを取り去った美しさが残る。

 

Dsc08220

 

 

 

 

« 眼鏡ケースか、それとも | トップページ | REVERTABLE »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 眼鏡ケースか、それとも | トップページ | REVERTABLE »

フォト

instagram

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ