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2020/01/26

Papier-mâché Table

パピエ・マッシュ・テーブル

 

Dsc08410

 

パピエマッシュという技法は、あまり日本では馴染みがないようだ。

 

あっても、人形の頭の部分であったり、マスクであったりと小ぶりなものが多い。

そもそも、紙が原材料であることやそれを積層にするのにいちいち乾かさなければ

いけないこと等、基本的には大量生産には向いていないのも事実。

 

それが革命的に変わるのは、18世紀の後半にヘンリー・クレイさんが、

糊と小麦粉の混ぜたペーストを塗ったぼろ紙を10枚ほど重ね、金属型で成形した

あと、亜麻仁油にざぶっと付け、それを530度のオーブンで強制乾燥させる

という方法。

 

そこに、その頃の日本の輸出漆器の様に、黒いオイルもしくはアルコール・ベースの

ワニスをかける。

 

19世紀初頭には、出島からの輸出漆器の影響もあって、青貝細工の装飾物

が増える。

 

そのヘンリー・クレイさんの工房を丸ごと買い取ったジェニン・アンド・ベットリッジが

今までお盆や小箱ぐらいしか作ってなかったパピエ・マッシュで大型の家具を作って

いく。

 

7364653_org

 

ジェニン・アンド・ベットリッジ製の大型ソファ。

座面下枠、脚は木製。上部分がパピエ・マッシュ製。

 

このテーブルもそんな一つ。

 

Dsc08416

 

天板は、折り畳み式。

天板、脚部のもこもこした部分はパピエ・マッシュ製。

脚の挽き物の支柱部分、もこもこに付いた脚先部が木製。

 

Dsc08413

 

このもこもこシェイプは、実は空洞。

支柱が入るところだけ、木の部分が糊付けされていている。

 

確かに、漆製と言われれば、そう見えないこともない。

 

現に、これもややこしいことに、ジャパンとかラッカーとか言われている。

 

Dsc08419

 

天板には、ベネチアの風景画。

真ん中に見える白い塔はサンピエトロ寺院ディカステッロのベル―・タワー。

 

Dsc08420

 

金彩に、青貝は良く見られる装飾。

 

ただ、和物にしては過剰装飾なので見間違えることはないと思う。

 

 

ちょっと調べてたら10年ほど前にも書いてたパピエ・マッシュ

 

 

 

 

 

 

 

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