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2020/07/06

Goa Work Box

ポルトガル領ゴア製の作業箱

 

Dsc06926

 

小ぶりな箱。

かなり特徴のあるパーケトリーのデザイン。イスラム教由来のアラ

ベスク文様を彷彿とさせる。チークの材に黒檀、そこに象牙もしく

は骨で象嵌が施されている。

 

Dsc06932

 

上から見ると、少し重ねた円のデザインが良く分かる。

 

これが作られたのはゴア。16世紀半ばから、ポルトガル人のアジア

貿易の拠点になった都市。もともとは、イスラム国家ピジャブール

王国の重要都市だった。ゴアを奪われた後、ピジャブール王国は何

度かかの地奪回の為に兵を送るが、ことごとくポルトガル人に退け

られた。

 

Dsc06933

 

鍵穴周りの金具、エスカッチョン。やはりインドだけあって真鍮製。

糸鋸を使った繊細なデザイン。植物をモチーフにしたものだろうか。

 

Dsc06934

 

裁縫箱だろうか。下は引き出し。上の蓋を開けると、いくつかのコン

パートメントが見える。蓋裏にも装飾が。手の込んだデザイン。

 

Dsc06936

 

左上の、鍵の付いたところには貴重な物でも仕舞っていたのだろ

うか。錠や蝶番などの金具などはかなり雑。これは真鍮ではなく、

鉄合金製。

 

この、インド、スリランカで作られた俗に言う植民地家具。かな

り地方色がはっきりしていて興味深い。材も、黒檀やローズウッ

ド、チーク。あの甘い芳香の白檀も良く使われている。そこに、

象牙(もしくは骨)。そこに、飾り金具は銀色で彩られる。ここで、

作られた物は、江戸後期、明治期に洋家具を作り始めた日本の職

人のデザインに大きく影響していて面白い研究課題でもある。

 

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