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2021/07/18

大丸飯臺修復プロジェクト その3

Project 'Large Round-Top Dining Table' #3

 

H19555l235513073_original_20210718142201

 

デザインの概要はこの辺にして実際の修復に入ってみる。

 

船で運ぶようにデザインされたテーブル。現代のイケアのフラットパック家具

の様に、3分割に出来る構造になっている。引き出し、幕板を含む天板部。ス

テムと呼ばれる支柱部、そて平たいプラットフォーム部分と怪獣脚の脚部。

 

まずは、支柱部を見てみよう。

 

Dsc09505

 

支柱部が上下に、天板部、脚部を貫き、楔で固定する形式。

 

下側は、残念なことに脚部を貫く支柱からのほぞの部分が途中で切られてしま

っていて、下からべニア板をあてがいネジで固定されていた。

 

Dsc09506

 

一番下に4つのネジ穴が見える。

 

一番下の四角い台部は、ほぞに貫通してあるのみで、膠で接着はされていなか

った。

 

Dsc09507

 

すっぽッと抜けたとこに、墨での書付が見える。しっかり読めないのだが、前

とか後ろの類の物だと思う。

 

Dsc09518

 

角柱をベースに、材を張り付けることによって太くしてあるのが判る。

 

Dsc09510

 

四角い台の部分も、一番上に薄い板。右の方に縦に走る接合部が見える。

 

裏から見ると構造が一目瞭然。

 

Dsc09512

 

4つのパーツを組んで、平板を上に乗せこの台を作っている。

 

Dsc09513

 

桧材が縦方向に走る。糊を内側に使った後は見られない。

 

面白いのはこの膠。水分を与えると、そんなに時間もたたないのに、柔らかく

なる。この膠、見る限りオリジナルで使われた物のようなので、100年以上前

の物だとは思えない。こちらで使う膠、30年ぐらいすると結晶化(?)し、水分

を与えてもなかなか吸い込まず、除去するのに意外に苦労する。

 

Dsc09524

 

それに比べると、このあっさり除去できる膠は何者なのだろう。

 

以前日本では鹿膠が使われていたと聞いたことがあるが、それが牛膠とどれくら

い特性が違うのかは知らないので断定は出来ない。ただ、何か違う特性を持った

膠なのには間違いない。

 

その4に続く。

 

 

 

 

 

 

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