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2021/08/01

大丸飯臺修復プロジェクト その4

Project 'Large Round-Top Dining Table' #4

 

Top-picture

 

支柱部の続編。

 

上側の丸棒を見てみる。

 

Dsc09520

 

天板部の下側の穴を貫く丸棒。

 

どうやら交換された物である。桧ではなく、南洋材のような堅木が使われて

いる。天板部をこの棒に落とし込み、引き出しを抜いて、楔をうって、天板

部がガタガタしないようにする。

 

しかし、丸棒であることから、中華街の丸テーブルの様に天板部が回るよう

になっている。

 

天板部を支える台座の部分は平板を二枚、木目が交差するように取り付けら

れている。

 

現状では、収縮の為割れが入り、膠が効いていないようで、上からネジで固

定されている。

 

Dsc09577

 

ネジを取り除き、一枚目を外す。

 

丸棒の下が、四角削られており、下の支柱部に差し込まれている。

 

材は、もちろん桧。本来は膠のみで固定されている。

 

Dsc09578

 

ひび割れていた台座下部を丁寧に接合。

 

Dsc09581

 

その上に上部の板が、木目を互い違いにして接着される。

 

 

支柱部下の切られてしまった角棒。

 

Dsc09531

 

切られた跡が見える。白っぽいのが後の修理で切られた切り口で、真ん中の

濃い部分は、オリジナルの楔が入る四角い穴の一部。

 

Dsc09071

 

本来は、脚部のプラットフォーム部分を角棒が貫き、下側で楔によって固定さ

れているはず。

 

Dsc09600

 

なるべく、オリジナルの桧部分を残しつつ角棒を延長する。

 

Dsc09595

 

プラットフォーム部分の下側で、上の様に留まる。

 

支柱部の芯であるこの角棒、恐らく二五角と言われる2寸5分の約75mmの物。

すっかり痩せて、70mm少ししかない。暖房が発達した現代の住宅では、材の

乾燥の度合いが酷く、かなり大きく収縮する。

 

 

その5に続く。

 

 

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