Collection

2007/12/24

Chair #1

今日、やっと完成してうちに持って帰って来た。

ヘップルホワイト様式。
恐らく1770年前後。
マホガニー(キューバ産、全部では無い)製。

接合部は全てガタガタ。

背もたれの笠木(トップ・クレスト)は木目の流れが一番短い所で
割れていた。(本来、長物の板を取る時は木目に沿って取る、
もちろん当然。そして、それが長く続けば、続くほど基本的には
強い。しかし、デザインによっては、その木目の流れを横切る
ようにカットしなければいけない時もあり、それが時には弱点と
なり壊れれしまったりする。これがまさしくこのケース。)
プラス、アップライト(後ろ足から続く背もたれ部)との接合部が
左右両方とも破損。

貫が一本交換されていて、色味が違い、接合部の仕上げが
甘い。

結局は、昔の修理があまり良い出来ではない為に、全て直す
羽目になった。

散々書いたが、それほど難しい物ではない。18世紀の物は得てして
作りがもの凄く良い。下手な、ヴィクトリア時代の物に較べたら、
数倍は楽。ただ接合部が緩んだだけなら、それほど難しい仕事で
はない。しかし、これが、いつも簡単ではないのは、昔の修理・修復
の手が入っているからである。

シートは、馬毛に皮張りにした。この時代の座面は本当に大きく、
座り心地が良い。難点は、靴を脱いで使う為か、座面がやや高す
ぎることぐらいか。

後ろ足から、背もたれ部に掛けての部材は異様に重い。間違いなく
キューバ産のマホガニーであろう。しかし、前足の材は異なる。
前足は交換された物という可能性も否定で出来ない。

丁度、チッペンデール様式からヘップルホワイト様式への過渡期の
物とも言うことが出来るかもしれない。笠木はヘップルホワイトだが、
バック・スプラット(背板?)のデザインは、ゴシックの流れを汲んで
いるっぽい。

Chiar1